足のむくみは病気のサインかも!?
足のむくみでお悩みの方も多いと思いますが、何らかの病気の症状としてむくみが現れる場合があります。主な原因疾患として、腎臓病や腎不全、心不全、肝硬変などが挙げられ、下肢静脈瘤やリンパ浮腫により足のむくみが起こることもあります。 足のむくみをよくある症状とお考えになり、そのままにしていると原因疾患の発見が遅れる恐れがありますので、軽く考えずに症状でお困りでしたらお早めに京都市南区のくろやなぎ医院へご相談ください。
足のむくみの原因
足のむくみが起こる原因は様々で、腎臓病や心臓病などが原因で起こるむくみもあれば、食事や運動などの生活習慣の乱れから起こるものもあります。
むくみを引き起こす疾患
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心不全
心不全とは、心臓に何らかの異常が起こり、心機能が低下して全身の臓器へ十分な血液が送り出せなくなった状態のことで、これにより血行が悪くなって滞りむくみを引き起こす場合があります。
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腎機能障害
腎臓病や腎不全などにより腎臓機能が障害を受け、老廃物を体外へ排出する機能が低下するとむくみが起こります。
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下肢静脈瘤
女性によくみられる疾患で、足の血管が膨れて瘤状になることでむくみやだるさ、痛みなどの症状が現れます。
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リンパ浮腫
リンパ管を流れるリンパ液が何らかの要因により滞った状態で、むくみや重だるさなどの症状が現れます。
むくみを起こす生活習慣
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食生活の乱れ
塩分を摂りすぎると体内に水分が抱え込まれ、余分な水分が排出されにくくなりむくみを引き起こす場合があります。またミネラルやビタミン。タンパク質の不足によりむくみが起こりやすくなります。
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運動不足
足から心臓へと血液を戻す際、ふくらはぎがポンプのような役割を担いますが、運動不足によりふくらはぎの筋力が低下しているとポンプ機能が正常に作用しなくなり、血液が滞ってむくみが起こります。
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体の冷え
体が冷えていると血流が悪くなり、血液やリンパの流れが停滞してむくみに繋がる恐れがあります
足のむくみの治療と改善方法
各種疾患により足のむくみが起こっている場合には、それぞれの疾患に対して適切な治療を行います。
その上で、足のむくみを解消するために利尿剤などを処方する薬物療法を行うほか、マッサージによる血行促進・リンパ液の流れの改善、弾性ストッキングによる足の圧迫などを行います。 またご自宅で簡単に行えるストレッチや運動を指導して、むくみの改善を目指します。
そのほか、生活習慣の乱れが原因でむくみが起こることもありますので、食事や運動、姿勢などについてもアドバイスいたします。
足のむくみQ&A
母の足が急に片方だけむくんでいるのですが、何かの病気でしょうか?
突然、片足だけがむくんだという場合には、深部静脈血栓症(DVT)という疾患が考えられます。これはいわゆる“エコノミークラス症候群”と呼ばれるもので、長時間狭い所にじっとしていて、あまり水分を摂らずにいると起こりやすいとされています。
深部静脈血栓症(DVT)が原因で肺動脈塞栓症が起こって命にかかわる恐れがありますので、一度当院へお越しいただき適切な検査・治療を受けるようにしてください。
足のむくみ以外にもこんな症状がある場合は受診した方がよい症状はありますか?
足のむくみ以外にも、急な体重増加、眠気、全身倦怠感、汗があまり出ないなどの症状がある場合、甲状腺の機能低下が起こっている場合がありますので、そのままにせずに早めに受診して診断を受けるようにしましょう。
そのほか、全身や顔でむくみがある時も注意が必要です。
足がむくんだ時に良い食事は?
足がむくんでお困りの際には、塩分の排出を促進してくれるカリウムを多く取り入れた食事を摂るようにしましょう。カリウムを多く含む食品としてアボカド、バナナ、リンゴ、キウイ、ヒジキ、昆布、納豆などが挙げられます。
併せて血流を良くしてくれるビタミンEの摂取も効果的で、ビタミンEはアーモンドやピーナッツ、ほうれん草、いわし、紫蘇、ゴマなどの食品に多く含まれています。